ホーム » 海外の白バイ » アメリカの白バイ

アメリカの白バイ

アメリカのパトロールバイク

アメリカの白バイ

アメリカでは警察官の制服などが統一されていないのと同じで、州・郡・市区町村が独立した警察機構を持っていて、日本のように統一されていません。
そのため、採用される白バイのメーカーや機種もバラバラです。
アメリカといえばハーレーダビッドソンということで、多くの警察で採用されていますが、ホンダやカワサキ、ヤマハ、スズキといった日本メーカーも採用されています。
ドイツメーカーのBMWを採用しているところもあります。
ハーレーダビッドソンはアメリカでも高額なため、予算の関係で日本メーカーを採用しているという事情があるようです。
2018年にアメリカで採用されたヤマハFJR1300Pがあります。これは日本の警察でも採用されているFJR1300Pとほぼ同じ仕様ですが、アメリカの道路事情に合わせて独自の装備が施されているのが特徴です。

カワサキの欠陥バイク転倒冤罪事件

カワサキZ1の白バイバージョン「KZ1000POLICE」がアメリカのCHP(カルフォルニア・ハイウェイ・パトロール)やLAPD(ロサンゼルス市警)などで採用され、その後、アメリカ各地の警察でも採用が決まっていました。
日本メーカーの技術が認められた証です。しかし、KZ1000POLICEに乗った警官の転倒が続発。そこからバイクの欠陥として集団訴訟を起こされたのです。
1983年、カワサキは敗訴。その賠償金は当時の日本円で100億円もの巨額で、さらに米当局がリコールするよう通達してきました。
賠償金の金額だけではなく信用にも関わることなので、カワサキ倒産の危機となりますが、開発者が当局にかけあい、調査のため1年間の猶予をもらいます。
徹底した調査した結果、警察のずさんな管理方法が浮き彫りになります。日本と異なり、アメリカは白バイ警官が通勤にも白バイを使用。
さらに、バイク管理も個人に任され、メンテナンス経費が支給されていましたが、経費を浮かすためにバイクが壊れるまでメンテナンスをしていなかったそうです。
タイヤは溝がなくなり、チェーンにサビといつ壊れてもおかしくない状況で、取り締まりを行っています。この結果を報告し、欠陥の汚名を返上し、リコールと賠償金を免れました。

アメリカの白バイ隊員のテクニック

日本の白バイ隊員は日ごろから厳しい訓練を行っており、技術は非常に高いことで知られています。
一方、アメリカはどうかというと、アメリカも負けていません。ただ、アメリカは道路が大きく、バイクも大きいので、日本ほど細かいテクニックはそれほど必要ないようです。