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イギリスの白バイ

イギリスの白バイ

イギリスの白バイ

イギリスでも白バイは、高速道路や一般道路での取り締まりや交通整理、緊急事態対応などに使用されます。
白バイは、ヤマハFJR1300やBMWなどが採用されており、黒い塗装のシートやトップボックス、警察用のシンボルや文字が描かれた白いカウルなど、特徴的な装備を備えています。
また、テロ対策部門はテロ対策としてバイク(BMW F800GS)を使用しており、交通渋滞の多いロンドンでも現場にすぐに駆け付けるため、バイクを使用しているそうです。
必要によってはオフロードを走行したり、山道を走行したりします。

BMW R1200RT Police

BMWが製作する白バイは日本の白バイのように真っ白ではなく白と黒のカラーリングにさし色として青が使われています。
目につくのが左右に搭載された青色LEDビーコンライト。リアにもフロントと同じように青色LEDビーコンライトが搭載されているのが特徴です。
リアのビーコンライトは伸縮式ポールに内蔵されており、出勤時に伸びて高い位置にくるようになっています。

白バイ隊を廃止したノースアンブリア地方

2009年にイギリス・ノースアンブリア地方の警察が白バイ隊を廃止しました。
何でも理由が「バイクは衝突に弱く白バイ警官の安全を守ることができない」とのこと。
所有するバイクの一部は他の白バイ隊に払い下げられ、残ったものも装備を外してオークションに出されました。
幹部は車でも同じように仕事ができるということで、白バイ警官は自動車班に組み込まれたそうです。
しかし、現場の警官からは小回りがきき細い路地も入っていけるバイクがなくなることに強い反発の声が上がったのは当然といえるでしょう。

バイクを使った犯罪に難渋している理由とは

イギリス・ロンドンではバイクを使った犯罪が増えています。
主に強盗の逃走用としてバイクが使われているのですが、警察は彼らを効果的に追跡して逮捕することに難渋しているそうです。
理由の一つに法律があり、バイクで逃亡する犯罪者に対し、一般の車やバイクと同じ扱いでしか起訴できないため、警察官が追跡をためらっているといわれています。
もし追跡中に、犯罪者がクラッシュしてケガをしたり、死亡したりすると警察官が訴追の対象となるためです。
実際に、逃走した犯罪者が事故を起こし死亡した事件では、追跡した4人の警察官が事故死と関連する職権乱用がなかったか問う聴聞会が開かれています。
そのため、イギリスではこのような場合、警察官が訴追されないように法的保護を与えるかどうか検討し、ガイドラインの見直しを考えているそうです。