ホーム » 白バイの活躍 » 白バイと市販バイクの違い

白バイと市販バイクの違い

市販バイクとの違い

白バイは通常の市販バイクを元にカスタマイズされたものですが、どう違うのでしょうか。
白バイとなるバイクは入札で決定されるため、どのメーカーであってもスペックを満たしていれば白バイとして採用される可能性があります。
ベースとなる市販バイクと白バイはいくつか異なる点が存在します。

白バイのベース車両について

主に白バイとして採用されるのは国内メーカーのホンダCB1300P、ヤマハFJR1300P、スズキGSF1200Pが有名でしょう。
海外メーカーが採用されるケースもあり、ハーレーダビッドソンやBMWの白バイもあります。

白バイの装備について

白バイは、警察の業務に合わせて、サイレンや赤色灯、通信機器、スピーカーなどが装備されている点です。
加えて、シートには後部座席がなくボックスが備わっている点が挙げられます。ボックスの中には違反キップや地図など業務用のツールが収納されています。
フロントの左側にはトランジスタメガホンのスピーカー、右側にはサイレンのスピーカーがそれぞれ装備されていて、取り締まりや違法行為への注意喚起に利用されているのです。
また、赤色灯が回転して全方向に光ってしまうと隊員にとって危険なため、隊員側にはスモークが施され、赤色灯の光が運転を妨げないようになっています。

その他の市販バイクと異なる点

白バイはエンジンの出力特性やギア比など独自の仕様になっているかと思うかもしれませんが、市販バイクと大きな違いはありません。
異なるのはハンドルの高さで、ライザーを上げて30㎜高くなっています。
ベース車両のTCS(トラクションコントロール)といった装備も同じ。ミラーの大きさや形状に変更はなく、白バイだからといって特別な仕様というわけではないようです。
ただし、細部は若干異なります。例えばスロットル操作なしで設定された速度を維持するクルーズコントロールシステムの設定速度は、市販バイクだと3速以上で約50km/hからセット可能ですが、白バイだと約15km/hから使えるとのこと。
これは駅伝やマラソンの先導、パレードなど低速走行時の使い勝手を考慮してだそうです。

白バイの法定速度について

白バイは、警察が使用するための専用車両であるため、追跡を行う場合、速度規制による指定最高速度を守らなくてもよいとされています。
そうでない場合には、高速道路であれば100km/h、一般道路では60km/hに制限されるほか、速度制限の標識に従わなければなりません。