ホーム » 白バイの活躍 » 駅伝やマラソンで見かける白バイの役割とは

駅伝やマラソンで見かける白バイの役割とは

マラソン

白バイの役割

駅伝やマラソンなどで先導する白バイを見かけますが、どのような役割があるのでしょうか。
白バイを運転する警察官は、各都道府県の交通機動隊に所属しながら交通違反の取り締まりや犯人の追跡、警察の広報イベントのPR活動を行っています。
白バイは規模の大きい大会で一定の距離を保ちながら先導し、沿道から人が飛び出してこないかなど警戒を行いながら先導しているのです。

高い技術

この先導は一見簡単そうに見えるかもしれませんが実はかなり難しかったりします。よく見ると先導する白バイは全くブレていません。
バイクはある程度のスピードが出ていたほうが安定するので、20km/h前後の低速走行は難易度が高く、長年バイクに乗っている人でも難しいので、やってみようとするとふらふらと頼りなく進んでいくでしょう。
白バイ自体の重さが約300kgもあるため、重いバイクを低速で安定して走行するのは非常に難しいのです。
低速で走るコツは右足で操作するリアブレーキが大切になってきます。
白バイ隊員は引きずりブレーキといって、常にほんのわずかリアブレーキを効かせることで安定させるのです。

また、ランナーとの距離は20m程度の距離を保ちながら走るので、常にランナーの位置を気にしなければなりません。
先頭を走るランナーは大体18~20km/hくらいのスピードですが、1300ccの高出力エンジンを抱えるバイクだと調整が難しいものですが、白バイ隊員は上手く調整しています。
アクセルを開ける量はほんの少しで、傍目では違いが判らないほど。
前後を警戒しながら、白バイを安定させて走らなければならないため、ブレーキ、アクセル、ギアチェンジと基本的な操作でありますが運転技術が重要になってくるのです。
この基本的な運転技術を高めるべく白バイ隊員は日々の訓練で培っています。

先導任務に就くには

駅伝やマラソンの先導任務は白バイ隊員にとっても大変な名誉です。選ばれるには運転技術はもちろん、上司からの推薦が必要。
日ごろの勤務態度や訓練の様子、技術を鑑みて推薦されるため、志望したら必ずできるものではありません。
さらに先導されるのは1度か2度だけ。まさにハレの舞台といえます。
駅伝やマラソンが行われるのは冬が多く、運転中くしゃみや鼻水が出ることはあるでしょう。しかし、白バイ隊員は片手運転は許されることではないので、とにかく我慢だそうです。