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ヤマハFJR1300

白バイ

白バイは正式名称を交通取締用自動二輪車といい、交通安全に関する業務を支える車両です。
白バイのベース車両は都道府県警によって違いますが、2022年時点では主にホンダ「VFR800P」「CB1300P」、ヤマハ「FJR1300P」、スズキ「GSF1200P」の4車種が採用されています。
いずれも市販車がベースとなっていますが、最後にPoliceの「P」が入った白バイ仕様です。
今回はヤマハ「FJR1300」について紹介します。

特徴

FJR1300は、ヨーロッパ市場向けのスポーツツアラーモデルで、ヤマハが製造している大型バイクの1つです。
2013年に日本でも販売され、ABSが搭載されたFJR1300Aとクラッチ操作不要でシフトチェンジ可能なFJR1300ASの2バリエーションで展開されました。
2016年のマイナーチェンジを受け、5段から6段ミッションに変更し、クラッチ操作が必要なFJR1300Aには、アシスト&スリッパークラッチが搭載されます。
2019年の道路交通法の一部改正によるAT限定大型二輪免許の限定が撤廃されたことでFJR1300ASはAT限定対応モデルとなりました。

エンジン

1298cc、水冷、4ストローク、DOHC、4気筒エンジンを搭載。最高出力は146ps、最大トルクは13.7kg-mを発生します。

外観

スポーティなデザインを持ち、流線型のボディが特徴です。
フェアリングには2灯のヘッドライトが備わっており、アルミ製のホイールにはタイヤサイズが前後とも120/70ZR17M/C、180/55ZR17M/Cとなっています。

装備

ABS、トラクションコントロール、クルーズコントロール、電動可変風防、電子制御サスペンション、シートヒーター、パニアケース等、高級ツーリングバイクならではの充実した装備が搭載されています。

乗り心地

乗り心地は非常に快適で、シートも広く柔らかく、長距離ツーリングに適した設計となっています。
電子制御サスペンションによって路面状況に応じて柔らかさを自動調整してくれます。
重量があるため取り回しが大変ですが、走らせると短所が目立ちにくいバイクです。長距離を楽しく移動する人向けのバイクといえるでしょう。

価格

販売価格は国や地域によって異なりますが、一般的には中型から大型のスポーツツアラーとしては高価格帯に属し、約200万円前後の価格帯となります。
ヤマハFJR1300は、高級ツーリングバイクの代表格として知られており、高い性能と快適性を兼ね備えたモデルです。
2022年には、発売20周年を記念した限定車が設定され、このモデルをもって販売終了となりました。
そのため、FJR1300系のバイクも段々と買取価格が高騰してプレミアムバイクの仲間入りになりそうです。▶バイク買取バイクワン