ホンダVFR800は、ホンダが製造するスポーツツアラーバイクの1つで、1998年に初めて発売され、2007年まで生産が続けられました。
白バイとして2001年に採用されました。VFR750Pのノウハウを活かした作りになっていて、ホンダ直々に白バイ隊員の声を聞き、年次改良ということで反映していきました。
しかし、自動車排ガス規制教科により2008年をもって生産中止。そのため、白バイ隊員に好評でいまだにNo1の白バイという呼び声が高いモデルです。
エンジン
VFR800に搭載されるエンジンは、水冷4ストロークV型4気筒エンジンで、最高出力は102馬力(78kW)です。
VTEC(バルブ・タイミング・コントロール)と呼ばれるシステムを搭載しており、低回転域では2バルブ、高回転域では4バルブで動作するため、低速から高速まで、幅広い回転域でパワーを発揮します。
足回り
VFR800には、倒立式フロントフォークとプロリンク式リアサスペンションが装備されており、安定感のある走行を実現しています。また、ブレーキには、フロントが大径のデュアルディスクブレーキ、リアがシングルディスクブレーキが採用されています。
デザイン
VFR800は、スタイリッシュな外観を持ち、スポーツツアラーとしての実用性を備えたデザインが特徴です。ダブルヘッドライトや、シングルサイドスイングアームなどのデザインが特徴的です。
機能性
VFR800は、ツーリングに必要な機能を備えており、大型トランクを装備できるホンダ独自のプログレッシブリンクシステム、ウインドシールドの高さを調節できるマルチアジャスタブルウインドシールド、ハンドル位置を調整できるハンドルアジャスターなどがあります。
VFR800は、高い実用性とスポーティな走りを両立したスポーツツアラーバイクとして、長年にわたって愛され続けています。
市販車と白バイ(VFR800P)との違い
VFR800Pには、警察車両に必要な装備が追加されています。
例えば、警察用の専用ライト、サイレン、パトライト、パトロールスピーカーなどが装備されています。
リアブレーキを多用する白バイのライティングスタイルにあわせて、後輪ディスクブレーキをベンチレーテッドリスク化。
アップハンドル化に伴いステップ位置、フロントフォークの長さを変更など、白バイのスタイルにあわせたカスタムがされています。